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BIGBANG T.O.Pの親戚は抽象画家キム ファンギ(金 煥基)

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アーティストだけでなく、国内外でアートコレクターとしても有名なBIGBANGメンバーT.O.P。彼の母方の親戚に韓国抽象画の代表的な作家、キム ファンギがいます。
正確には、母方の祖父の叔父にあたります。

20代から収入の90%をアート収集に使っていると語ったT.O.Pさんが、どんな血筋、家庭で育ったのか。タプペン兼アートオタクとしてご紹介します。

韓国抽象画の先駆者キムファンギ

1913年2月27日 – 1974年7月25日
韓国 全羅南道(チョルラナムド)新安(シナン)郡の安佐島出身。
韓国人の情緒や人間讃歌的な尊さを表現している。
戦後日本で絵画の勉強をし、その後韓国抽象絵画を確立させ、パリやニューヨークを活動拠点とした。
晩年はアメリカに渡り、ニューヨークにて没。

日本統治時代に日本大学芸術学部に入学したキムファンギ。主に西欧の影響を受けていた洋画家 東郷青児藤田嗣治(レオナール フジタ)に教えを受けていたそう。
この時代の韓国アーティストは日本に縁のあるが多く、他にも日本西洋画から影響を受けた郭 仁植(カク インシク)や、日本でモノ派の第一人者として活動し現在も多摩美術大学の名誉教授である李禹煥(リウーファン)などが挙げられます。

韓国美術品最高額の作品

BIGBANG T.O.Pの親戚は抽象画家キム ファンギ(金 煥基)

2017年には韓国現代美術作品として最高額の、65億45000万ウォン(約6億3000万円)でこちらの作品が落札されました。
「静寂(Tranquillity)5 – Ⅳ – 73 #310」と称された1973年発表の作品。この青はキムファンギのシンボルカラーでもあります。

この作品で、彼が韓国美術作品の最高落札額を更新するのは三度目。それだけ注目度が高まっています。

T.O.Pさんだけでなく、同じくBIGBANGのヨンベも見に行ってます。

見た目も似てる?血筋を感じる顔立ち

え?TOPさんと・・・どなたですか?と思ったでしょ?
キムファンギ氏が描いた本人と、奥様のドローイングです。

yuki

yuki

韓国人っぽい前向きの耳も小さめな口もキリッとした眉ももうそのままTOPさんじゃん・・!

本

チョン ヒョンジュ作「私たちのパリを思い出す」の帯にも。
こちらは、ファンギ氏と妻キム ヒャンアン氏の手紙のやり取りを綴ったエッセイ本。残念ながら日本語版は今のところありません。

作家 チョンヒョンジュ氏は、G-DRAGON Act Ⅲ motte ドキュメンタリーにも参加しており、他メンバーとも交流があるようです。

キムファンギ氏
Christie’s

座り方もなんかタプっぽい・・・。

キムファンギに影響を受けたK-POPアーティスト

BTSのRMが、キムファンギファンとして有名。
白磁ということで、ファンギ初期作品の白磁を描いたものがお好きなのでしょうか?

キムファンギ美術館

付岩洞(プアムドン)のど真ん中に山々をかき分け突然現れるファンギ美術館。
公式サイトはこちら。サイトには日本語ガイドもあるそうなのですが、私は見つけられませんでした。

ファンギ美術館

住所 ソウル市 鍾路区 付岩洞 210-8
電話番号 02-391-7701
営業時間 10 : 00~18 : 00(最終受付17 : 30)
休館日 月曜、旧正月・秋夕(チュソク)の連休、展示準備期間
日本語対応 不可
料金 展示ごとに異なる

バスで付岩洞(プアムドン)住民センターで下車。徒歩3分。


付岩洞(プアムドン)には小ぢんまり落ち着いてオシャレなカフェが多くあるようで、食事や休憩には打ってつけ。むしろ多過ぎて迷ってしまうかも(韓国あるある カフェが多すぎる案件)
美術館や伝統建築が近くにあるからか、アンティーク食器などを取り扱うカフェもあります。

BIGBANG T.O.Pの親戚は抽象画家キム ファンギ(金 煥基)

1Fにはカフェとミュージアムショップがあり、ファンギの作品をモチーフにしたスカーフやネクタイなど装飾品や、グラスセットなどを購入できるそうです。
韓国コスメやお菓子のお土産に飽きたら、アートなお土産も貴重な思い出になって良いです。

また、近くには観光地として悠目な景福宮(キョンボックン)があります。こちらで韓服体験をしたりドラマ撮影聖地巡りをする日本人観光客も多いため、観光スポットとしては定番な地域です。
最近では、「パラサイト 半地下の家族」のワンシーンが撮影されました。

景福宮(キョンボックン)についてはこちらの記事を参考に。

yuki

yuki

たまにはのんびり様々なアートの視点から韓国に触れてみるのもいかがでしょうか?

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