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カメラマンがJO1 Shine A Lightを観るときの面倒くさい目線
2020MAMA出演が決まったJO1の「Shine A Light」が2020年11月25日に配信開始されました。
一足お先に「Shine A Light」のミュージックビデオが公開されたのですがカメラマンという職業だとどんな目線でMVを観るのかということを紹介したいと思います。
JO1 Shine A Light
映像制作会社
今回のMV撮影をプロデュースしたのは映像・企画制作会社のパレード・トウキョウ株式会社さん。
JO1の『OH-EH-OH』、『So What』、『Go』やIZ*ONE『年下Boyfriend』、Block B『HER』、JAEJOONG 『Sign』そしてLiSAや加藤ミリヤ、AKB48など様々なアーティストのMVを手掛けているすごい映像制作会社です。
使用している撮影機材
逆光のライトの光が横に広がっているのはアナモフィックレンズを使用して撮影しているからです。
映画やMVだとこんな感じに横に光が広がる映像をよく見かけますよね。フレアセットも使用しています。
アナモフィックレンズは、映画用フォーマットの縦横比2.39:1のシネマスコープ映像を撮影するために開発されたレンズです。カメラはALEXAなどの4:3アスペクトのフォーマットを持つカメラを使用します。
映画やMVを観ていると「iPhoneでも撮れるんじゃない?」「一眼買ったから撮れるでしょ」とか思うかもしれませんがガチの制作会社の映像とiPhoneや一眼の映像は全然違います。
と、カメラマン的には思うのですが一般の人が見たらあんまり変わらないと感じるのかなぁ。
撮影をしているとよく「おじさんこのカメラいくら?」とか聞かれるのですがこのMVで使用しているカメラALEXAを購入すると1000万円以上かかります。
アナモフィックレンズは、1本30万円以上します。画角にあわせていくつかレンズを用意します。
僕みたいな個人だと映画みたいにアナモフィックレンズで撮影してといわれたら機材をレンタルをするのですが、レンタルでもALEXA LFは、20万円以上かかってしまいます。アナモフィックレンズのレンタル料金は、1本3万円/1日からです。
1日の撮影で機材代だけでも100万円以上予算いいただかないと「映画みたいな映像撮って」という案件は容易に受けれません。
パレード・トウキョウ株式会社さんみたいな映像制作会社はそんな機材を所有していて自由に使えるから機材代が所有していない制作会社に依頼するよりお値打ちに発注できるのかもしれません。
実はガチの映像制作会社はこんなすごい機材を使っているのです。
映画のカメラやレンズ、編集方法などを解説している記事があったので興味ある方はどうぞ。
それでもiPhoneでアナモフィックレンズ風に撮ってみたい人にはアタッチメントレンズが5,000円弱で売っているので気分だけで味わってみて下さい。
機材が高価だから作品が良いとは限りません。アイデア次第ではiPhoneでも心に響く映像は作れます!
デジタル一眼で使えるお値打ちなアナモフィックレンズはSIRUIから10万以下で出ています。マニュアルです。
SIRUIは、3脚の雲台をいくつか持っていますがアナモフィックレンズも出しているんですね。思わずポチりそうになりました。
新しいMVを見るときに職業柄こんな感じに使っている機材や編集方法、ライティング、セット、衣装、ヘアメイクなどを観てしまいます。
ライト
ライティングで注目したいのは、JO1メンバー全員のダンスシーンの床下ライト。
こちらのライティングを担当したのは、LED TOKYOさん。
光る床には、特殊強化ガラスを用いた大型の床用LEDビジョンを使用しています。
この床用LEDビジョンは、車が乗っても問題ない耐久性があるのでJO1メンバー全員のダンスもへっちゃらです。
こんな感じに機材や編集方法、ライティング、セット、衣装、ヘアメイクなどを注目してMVを観るといいのか悪いのかわかりませんが違った目線でMVを観れます。
結局は主役のアイドルがかっこよく、かわいく、素敵に表現されていることが一番大切です。
カメラマンなどの技術職をしているとつい機材や撮影技術にこだわって本質を見失うことがあります。
JO1
JO1 は2019年に日本最大級のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で、101名の中から視聴者によって選ばれた11名で結成されたグローバルボーイズグループです。
今回配信された「Shine A Light」MVは11月10日にYouTubeにて先行公開されました。
JO1 公式ホームページ
https://jo1.jp/