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NCT U「90’s Love」の元ネタの元ネタBell Biv DeVoe「Poison」

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NCT U「90’s Love」の元ネタの元ネタBell Biv DeVoe「Poison」

NCT U「90’s Love」のイントロ部分の元ネタの元ネタBell Biv DeVoe「Poison」とその当時のニュージャックスウィングが流行っていた時代のことを紹介します。

NCT U 엔시티 유 ’90’s Love

テン、ウィンウィン、マーク、ヘチャン、ジェノ、ヤンヤン、NCT新メンバーソンチャンの7人によるNCT U – 90’s Love。
90年代をニュートロな感性で大胆にオマージュした90’s Loveには、音楽、歌詞、ファッション、ダンス、インテリア、映画、映像、ゲームなど様々ところに90年代のオマージュが散りばめられています。
いくつ見つけれますか?

イントロの後にはサンプリングの定番ESG – UFOもサンプリングされていて他にも90年代のオマージュがザクザクあり全部ご紹介したいネタばかりなのですが今回はイントロ部分からあふれ出して止まらないNJS(ニュージャックスウィング)に注目して解説いたします。

NCT U
NCT Uはメンバーの固定が基本的になく曲によってメンバーが変わります。NCT 127やNCT Dream、WayⅤなどの半固定ユニットとは別のランダムで構成されたメンバーがNCT Uなのです。
曲によってメンバーが変わるのでユニット名だけでなく「NCTUの〇〇(曲名)」と曲名まで言われることがほとんど。人数は曲によって様々で、2人〜無限。まさにNCTの開放と拡張を象徴するユニットです。

Bruno Mars – Finesse (Remix) (feat. Cardi B]

2018年にBruno MarsがCardi BをフィーチャリングしたモロニュージャックスウィングのFinesse(Remix)をリリースしてニュージャックスウィングがアメリカでも話題になりました。
Bruno Mars Finesseのイントロは、Bell Biv DeVoe「Poison」を彷彿させるものでしたね。
NCT U「90’s Love」のイントロとBruno Mars「Finesse」のイントロは、ほぼ同じでなのでNCT U「90’s Love」のイントロはBruno Mars「Finesse」をサンプリングまたはオマージュしていると思われます。
2018年のグラミー賞のBruno Marsステージでは、Cardi B、Bruno Marsはもちろんステージ上全員がcross colorsの衣装だったのも印象深いです。
cross colorsは、Jessiがよく着ている90年代に大流行したブランドです。
当時名古屋では本山のおっちゃんフロム神戸の幸島さんのお店や今池のフリーキーに売っていたのでよく見に行っていました。

Bell Biv DeVoe – Poison

NCT U「90’s Love」のイントロ部分はこのようにBruno MarsのFinesseからインスパイアされたものだと思うのですがその元ネタと言われるニュージャックスウィングの代表曲Bell Biv DeVoeの「Poison」という曲があります。
今から30年も前の大ヒット曲です。

Bell Biv DeVoeは、ニュー・エディションからデビューした3人組。ニュー・エディションにはのちにニュージャックスウィングで大人気になるボビー・ブラウンやラルフ・トレスヴァントもいて一時的にジョニー・ギルも参加していたR&Bアイドルグループでした。プロデュースはジャム&ルイス。
僕はデヴォー推しでした。

ニュージャックスウィングは、1980年代後半から1990年代前半に爆発的に流行した音楽のジャンル。
ニュージャックスウィングの父テディー・ライリーやジャム&ルイスが多くの曲をプロデュースしていました。

ネスタルのDJのJUNKは1979年生まれなので90年代後半から2000年代前半に多感な時期を過ごしたと思うのでネスタル関係者でドンピシャにニュージャックスウィングの洗礼を受けたのは僕だけかと思います。

今みんながYouTubeでMVを観るように、当時の若者は、80年代にスタートしたMTVでMV(PV)を観てニュージャックスウィングを真似して踊っていました。
僕も当時新しく出来たばかりのワッツやチェンツー、カラハリなどのクラブややダコタ、CRUSH 、ジータなどのディスコだけどでニュージャックスウィングが流れる日がある箱で踊れるように深夜に放送されていたDADA LMD(EXILEのHIROさんが出ていた番組)というダンス番組を観てニュージャックスウィングのステップを覚えていました。

今のK-POPを支える多くのプロデューサーも、ニュージャックスウィング全盛期の頃は、ボビー・ブラウン、ガイ、ジョニー・ケンプ、トニトニトニ、ラルフ・トレスヴァントなどのアーティストに夢中になりニュージャックスウィングの洗礼を受けています。

NCTが所属しているSMエンターテインメントの代表プロデューサーユ・ヨンジン先生もモロその世代です。
SMエンターテイメントの、少女時代『The Boys』(2011年)、EXO『What is Love』(2012年)『CALL ME BABY』(2015年)は、ニュージャックスウィングの父テディ・ライリーが手掛けています。
NCT U「90’s Love」の作詞はSM Entertainmentの作詞・作曲家Kenzie(1976年生まれ)も90年代に多感な時期を過ごした人なので歌詞にも90年代をオマージュしたキーワードがちりばめられています。
歌詞もひとつひとつ紹介したいですが長くなるので興味ある人はあった時に個人的に聞いてください。

NCT U「90’s Love」みたいなニュージャックスウィングがK-POPにあるとMurakamigoさんのような90年代を生で経験しているベテランのDJも現場でK-POPを使うようになるかもしれないですね。

Guy Groove Me

最後にニュージャックスウィング初期の曲でテディ・ライリー先生が所属していたGuyのGroove Me(1988年)をどうぞ。
当時のファッションも今見ると新鮮です。
流行はすぐに流れ去り、また繰り返されるのを肌で感じます。

追記

サイゾーウーマンに楽曲、歌詞、ビジュアル、の3パートに分けめちゃめちゃ詳しく書いてある記事がありました!
さらに興味がある方はぜひ一読してみて下さい。
記事を書いたのはK-POPをかけるクラブイベント「Todak Todak」を主催しているDJのe_e_li_c_aさんです。

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