ヴィーガンスイーツを楽しめるソウルのカフェ

日本や欧米では一般化しつつあるベジタリアンやヴィーガンのカフェ。
近年韓国でも、ダイエットや健康に関心のある人が菜食に注目しはじめ、ベジタリアンやヴィーガンが急速に増えてきています。
今回は、ヴィーガンでない人でも健康的で美味しいヴィーガンスイーツが楽しめるソウルのお店を紹介します。

韓国のヴィーガン事情

7月15日東銀座にプラントベース(植物由来)100%のメニューを提供するKOMEDA is □(コメダイズ)がオープンするなど日本や欧米では一般化しつつあるベジタリアンやヴィーガンのカフェ。

韓国は、サムギョプサルやフライドチキンのデリバリーなどお肉やお魚中心の料理が人気で世界のベジタリアンからは「韓国はヴィーガンフレンドリーな国ではない」と言われてきました。

しかし近年ダイエットや健康に関心のある人が菜食に注目しはじめベジタリアンやヴィーガンが急速に増えてきています。
ベジタリアンの団体「韓国菜食連合」によると、2019年の韓国国内の菜食主義者人口は約150万人で、2008年の15万人に比べて約10倍に増え、菜食を専門とする飲食店も増加傾向にあると言われています。
また週に2、3回菜食を試みるという「間欠的菜食」という人も次第に増えてきています。
柔軟に（flexible）菜食をしている人たち（vegetarian）という意味で「フレキシテリアン（flexitarian）」とも呼ばれています。

今回は、ヴィーガンでない人でも健康的で美味しいヴィーガンスイーツが楽しめるソウルのお店を紹介します。

ヴィーガンスイーツを楽しめるソウルのカフェ

スムージーやカップケーキ、焼き菓子、フルーツタルトなどが、韓国のヴィーガンカフェでは人気。
乳製品を使用しないヴィーガンブレッドのお店も増えてきています。

Around Green（アラウンド・グリーン）

望遠（マンウォン）にあるAround Greenは、動物性の食材を一切使用しないヴィーガン料理とヴィーガンデザートが楽しめるお店です。
オススメは、カナダや韓国国内において、ケーキデザインや製菓を専攻したキム・ヘソンさんのヴィーガンケーキ。

ヴィーガン料理のクッキングクラスも開催しています。

Yummy yomi

卵・牛乳・バター・GMO・白砂糖・防腐剤・白い小麦粉・化学添加物の「8無」のヴィーガンフード店『Yummy yomil』。
合井（ハプチョン）にあるYummy yomilの人気メニューはベジバーガー。ヴィーガンブレッドや焼き菓子ヴィーガンスイーツをテイクアウト出来ます。イートインも可能です。

PLANT

卵、牛乳、バターを使わない料理とデザートを楽しめる、菜食主義者にもそうでない人にも人気のお店PLANTは、梨泰院（イテウォン）にあります。
フルーツを使ったスイーツが人気ですが果実食主義者（フルータリアン）のためだけのメニューはありません。
見た目も楽しめるカラフルなスイーツはヴィーガンでなくても楽しめます。
欧米人ににも人気で英語が飛び交い韓国にいるということを忘れそうなカフェ。

トリップアドバイザー口コミ

SLUNCH

SLOWとLUNCHの合成語SLUNCHは健康的な食事を手軽に食べられるレストラン&カフェ。
お肉やシーフードを使用したメニューもありベジタリアン専門のレストランではありませんがメニューには、段階別に菜食主義者についての説明が記されており、自分に合った適切なメニューを選べるようになっています。
注文時にベジタリアン、ヴィーガンと伝えればきちんと対応してくれます。

毎朝、市場で仕入れた新鮮な食材のみを使い、化学調味料は一切使用せず、低塩、低カロリー、低脂肪をモットーに刺激の少ない味付けでヘルシーな料理を提供しています。
メニューはサラダ・スープ、カレー、パスタ、リゾット、ピザなどとデザートも少しあり。一部、お肉を使ったメニューもあるけれど、野菜を使ったものがほとんどなので、お肉を食べられない、食べない友達と一緒に食事するのにもぴったり。
パスタやピッツァなどのフードメニューは充実していますがスイーツメニューはそんなに充実していません。

Apbbang

Apbbangは、ドリンク、スムージー、焼き菓子、その他のデザートアイテムを提供するヴィーガンカフェ。
オーガニックの全粒穀物で、グルテンフリーの製品が多く、ローフードもいくつかあります。
アーモンドミルクのラテ、フルーツを使ったタルトが人気。

Cafe Myaku-A

ノンカフェイン大麦豆腐ティラミスなどが人気のCafe Myaku-A。ヴィーガン料理教室も開催しています。

韓国料理がヴィーガンスタイルで楽しめるレストラン

最後にヴィーガンの友だちを案内できる韓国料理屋を紹介します。
ベジタリアンやヴィーガンの人にはおなじみ仁寺洞のオセゲヒャンです。

オセゲヒャン

仁寺洞(インサドン)にある菜食料理店「オセゲヒャン」は、豆をお肉のように加工したベジミート料理の専門店。
韓国料理がヴィーガン対応で食べれるのでヴィーガン、ベジタリアンに人気のお店です。
ベジミートのユッケジャン定食など韓国料理のお肉を大豆ミートとかに差し替えた韓国料理がいただけるお店です。

HappyVeganLifeさんのVEGANの韓国母娘旅で仁寺洞のオセゲヒャンの様子が紹介されています。

ヴィーガンが覚えておきたい韓国語

韓国の一般的な飲食店では、菜食主義者に配慮したマニュアルなどを用意しているところは多くありません。そのため注文前に菜食主義者であることを知らせ、どんな食材が使われているのかを確かめたうえで注文する必要があります。

動物性食品が入っているか確認をする時

“동물성식품이 들어 있나요?” -トンムルソンシップミトゥロインナヨ？-

お肉とお魚を抜いて欲しいと伝える時

“고기랑 생선은 빼주세요” -コギランセンソヌンぺジュセヨ-

主な韓国料理をオーダーする際の注意

韓国の一般的な飲食店では、菜食主義者に配慮したマニュアルなどを用意しているところは多くありませんが味噌や野菜の韓国料理はベジタリアン対応にアレンジ可能な場合もあります。

• ビビンバ：基本食材として肉、卵、コチュジャン、ごま油、各種野菜が使われているため、肉や卵は入れないように声をかけて下さい。
• チゲ類：チゲ類は普通、肉やイワシでとったスープをベースにしているため、そういったスープは使わずに調理してほしい旨を伝えましょう。
• キンパプ：各種野菜とともに、ほとんどの場合ハムが使われています。 この他にも卵焼き、ツナ、カニカマなどが入っていることがありますので注意してください。
• 粥：野菜粥、カボチャ粥、松の実粥、緑豆粥、小豆粥、肉粥など、種類が多いので避けなければならないものをあらかじめ伝えてください。

韓国の有名人のベジタリアン

イム・スジョン（ヴィーガン）

「ヴィーガン」、乳製品や動物性の食品は一切食べない人々のことです。
韓国芸能界を代表するビーガンはイム・スジョン。
イム・スジョンは2015年に動物性タンパク質に対してアレルギー反応を起こして以降、これがトラウマとなり、完全菜食主義を宣言しました。

イ・ヒョリ＆イ・サンスン夫妻（ペスコ・ベジタリアン）

イ・ヒョリは「ヴィーガン」ではなく、シーフードや乳製品でタンパク質を摂取する「ペスコ・ベジタリアン」。イ・ヒョリは動物の生命権を尊重する目的で肉食消費を減らすため菜食主義を宣言しました。

イ・ハニ（ペスコ・ベジタリアン）

女優イ・ハニも「ペスコ・ベジタリアン」。イ・ハニは以前、先天的にタンパク質の分解能力が低い弟が肉を食べる際につらい目に遭っているのに胸を痛め、肉の摂取をやめたといいます。

キム・ヒョジン＆ユ・ジテ夫妻（ラクト・オボ・ベジタリアン）

環境保護・動物愛護家で菜食を実践している女優キム・ヒョジンは夫で俳優ユ・ジテと共に牛乳・卵は摂取するが魚は食べない「ラクト・オボ・ベジタリアン」。彼女は菜食を実践するうちに体が軽くなり、太りにくくなって頭もスッキリした感じがすると語っています。

他にもベジタリアンになる方が増えています

女優ペ・ジョンオク、タレントのキム・ジェドン、俳優ソン・イルグク、女優ユン・ジンソetc.